中に入ると倉庫の一角にテーブルが置かれ、ワインの試飲が行われていました。床はコンクリートそのままで底冷えのする倉庫にはストーブが焚かれ、雨が降りしきる中、凍えながらたどり着いたツーリズム参加者が震えながら暖を取る風景が見られます。
このワイナリーでは、「甲州を熟成させる」ということをやっています。熟成させた甲州ワインをリストに加えるワイナリーというのは、増えてきてはいるもののまだまだ少数派です。作ったら1年で売り切ってしまう、あるいは使いきってしまう(自分の家で)というのが甲州ワインの当たり前の消費のされかたとされていました。あえて何年も熟成させてみると全く違った味わいが出てくることが少しずつ知られるようになってきたのはごく最近のことのようです。
ただ、ここの熟成甲州は商売っけが無いというか、あまりソレをオモテに出していません。ラベルを見ても、何年くらい熟成させたいつ頃のワインなのかが分かりません。というかそもそも、「熟成させた」ということすらわからない有様です。
……これ、何年に収穫された甲州なんですか?
「えっと、たしか2005年くらい?」
といった具合です。アバウトです。
日川中央葡萄酒
http://www.wine.or.jp/liaison/
所在地:山梨県東八代郡一宮町市之蔵118-1
TEL:0553-47-1553
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