協力:新宿Target-1
うだるような暑さが続きます。こんな季節の鉄砲趣味は、お外で走り回るサバゲよりも屋内で楽しめる的撃ちが一番です! といっても最近は冷房完備のインドアサバゲフィールドなんていう、ほんの5年前だったらそんなのが欲しいなんて言っても鼻で笑われてしまうような夢の設備が現実のものとして営業してたりするのですから、エアガンを撃って楽しむ派(いわゆるお座敷シューターと対比した表現)の人達にとっては、本当に良い時代になったものです。
さて、今月はひさびさに(私を入れてですが)参加人数が二桁になりましたので、ノーベルアームズ様からかなり以前に賞品として提供していただいていたダットサイト(名前がマッチ名称と同じだから、という理由でいただいたピンポイント)の封印をついに破りました。賞品は順位に関係なくくじ引きで当たり外れを決めるやりかたで配っていますが、ノーベルアームズ・ピンポイントはちょうどダットサイト使いの方に当選しました。ぜひ有効に使ってください。
プレシジョンクラスの方はヒロイシさんと私(池上)のトップ争いとなりました。優勝回数が私より一回多いヒロイシさんは5点分のハンデを背負っていることになり、さらにブルズアイとプレートで合計11点の差がついているのでハンデと合わせて16点。私がKYLで10点(まず絶対に外さない2点と8点)を撃つだけで差は26点となり、ヒロイシさんは一番難しい20点をトライしなければ絶対に勝てない状態となるわけですが、最後に撃つ私がソレをやるとあまりに卑怯なので、以前から宣言しているとおり私は「必ず最後の20点までトライする」ことにしています。もし私がKYLを0点で終わるとすると、点差である16点をひっくりかえす為にはヒロイシさんは20点(2点、8点、10点の3つ)だけをヒットすればOKというわけです。
先に撃つのはヒロイシさん。2、8、10とテンポ良くヒットして、最後の20点に時間をかけます。構えて、狙って、引き金を引けなくて下ろして、姿勢を確認しなおしてまた構えて、狙って……。制限時間3分が迫り、のこり1分コールがかかってからもまた狙い直し、けっきょく終了の合図がかかってもトリガーは引けませんでした。KYLの場合、「撃って0点になるよりは、撃たずにそこまで当てた点数を有効にする」というのも立派な戦略ですから、それはそれで全く問題ないわけです。
これで暫定の点差は4点差。それをひっくり返す為には、私は8点を一発ポンと撃って、それで終わりにすればもう優勝確定なわけです。が、主催者としてそれは許されない行為でしょう。一般参加者だったら容赦なくソレやりますが。2、8、10は問題なくヒットできましたが、最後の20は大変です。時間を見ながら、ヒロイシさんと同様に構え直しをしつつ狙っていきます……が、トリガーを引いた瞬間に銃が流れる感触が! 緊張するとコレやっちゃうんですよね、トリガーを「引く」って気持ちが表に出てしまって銃が動くの。トリガーは、引いたってことが自分で気づかないくらいに「自動的」に引いて、意識は照準だけに集中するのが理想なんですが、「時間が迫ってる、ここでトリガーを引かなきゃ」みたいな気持ちが心の中に芽生えると、トリガーを引くという動作を意識で行うようになってしまって、その結果として動くのは人差し指だけじゃなくて身体の他の部分にも影響が出てしまって、結果として「トリガーを引いた瞬間、銃がふわっとどこかに移動する」みたいな妙な感じになってしまうんです。
結果として、黒丸には入っていたものの得点圏からは大きく外れて、KYLは0点。ヒロイシさんの逆転勝利となりました。
APSポスタルマッチなんてものも始まって、「エアガンを使った競技大会」は本当に参加の選択肢が増えました。昔みたいに、知り合い同士だけが集まって同じメンツで同じ内容のマッチを延々と熟成培養みたいな感じで行ってる、って世界からの脱却も少しずつは進んでいるようです。このマッチもできるだけそういった感じにならないよう、いろんな銃を使ういろんな人達が参加するマッチにしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
次回は予定通り9月の最終土曜日、25日にいつもどおりのTarget-1にて開催です。その次は、テストマッチになりますが四ツ木にあるミリタリーバー「ヘッドショット」にて、距離を10mに伸ばしたピンポイントシューティング、その名も「ピンポイントシューティングL(仮称)」を行います。参加費は軽食込みで2000円、時間は夜の7:00~になります。期日は10月の頭を予定しています、決定したらすぐに発表しますのでお楽しみに!