以前から自衛隊カレーについては、美味いという評価と不味いという評価の両方を聞いていてどっちが本当なんだと気になっていた。ちょうど朝霞に行く用事もあることだし、昼飯ということで食べに行ってみた。
雨が降ってたこともありそんなに混んで無かったのはラッキーだった。臨時駐車場に案内されることもなく通常の駐車場(入口すぐ前)に駐車できて、そのまま入場。装備品の展示とかは完全スルーして広場に直行したところ、昼飯時を少し過ぎたくらいの時間だったにもかかわらず余裕でカレーは残っていた。
というわけで、ついにねんがんの自衛隊カレーを食することができたのでレポート。
美味い、不味い、両方の評価があるという理由はだいたい見当がつく。一般の人が自衛隊カレーを食べる機会というと、こういう平時におけるイベントで食べる場合と、あとは震災などで避難しているときの炊き出しと、大きく分けて二種類しかないんじゃなかろうか。前者はともかく後者の状況で、ホカホカ飯にカレーとか豚汁とか出されたら、そりゃ「美味い」という評価以外が出てくるはずがない。
案の定というか、平時のイベントで食べる自衛隊カレーは、カレーとしてはそれほど美味しいってもんでもなかった。正直。カレーらしいスパイシーさとかコクとかそういったもんは全然なくて、いろいろ混じったカレー風味のシャバシャバスープに、大きく切られたジャガイモ、玉ねぎ、豚肉がゴロゴロと入っている、そんな感じ。ご飯もカレー向きじゃなくて、ベシャベシャってわけじゃないんだけれどもっちりと固まるかたさで、カレーよりはむしろオニギリにしたらちょうどいいんじゃないかって炊き加減だ。とはいえ、具はとにかく贅沢にたくさん入っているし、とくに変な味がするわけでもない。だいたい250円なんだから十分に値段以上だ。ただ、もうちょっとカレー粉(というか市販のカレールーか?)を多めに入れてもバチはあたらないんじゃないだろうか…。
多分、数ある自衛隊装備の中でも、かけねなしに「最もたくさんの人命を救ってきた」装備なんじゃないかと思う。
あ、あともう一枚写真を撮ってあった。野外炊具1号(改)とは基本的にセットになって使われる、給水タンク車だ。巨大なタイヤが「どんなとこでも行くぜ」な覚悟を感じさせる。なんでも1トンもの水を運ぶことができるそうな。