部屋の中に80インチのスクリーンを設置して、背後の天井近くに設置したプロジェクターで映像を映し出す。音はアンプを通してスピーカーを鳴らす。なんかこう書くとえらく金のかかったホームシアターっぽいが、ほとんどの機器はありあわせなんで金はほとんどかかってない。アンプもスピーカーも「拾ってきた」に近いような方法で入手した格安のものだし。
ただ、プロジェクター本体はさすがにそうはいかず、それなりのお金を出して購入したものを使っている。もう10年近くSANYOのLP-Z3というプロジェクターを使ってきたのだけれど、さすがにいろいろと限界を感じてきた。色の再現度とかそういうこと以前に、そもそもフルHDじゃないってのが不満だ。最近増えてきた駅の案内表示に使われてるフルHDの映像とか見ると見劣りを感じることも多くなってくる。
そこで、プロジェクターを思い切って新しいのに交換してみた。
SANYOのLP-Z3は「普及価格帯の手軽なプロジェクター」ってことで売りだされた液晶方式のものだけれど、なんか調べてみると今はもうこういうジャンルの機種ってほとんど存在しないらしい。もっとコアなマニア向けの、ひゃくまんえん近くするようなものか、でなければビジネス用に画質とか騒音とかは割りきって明るさとコンパクトさだけを追求したものか、そんなんばっかりだ。
どうしたもんかなーって思ってたら、中古を視野に入れるとなかなかのスペックのものが安価に手に入ることに気づいた。発売当初はひゃくまんえん近くしたようなものが、その十分の一の価格で手に入る。プロジェクターのスペック自体はここ5年ほどそれほど変わってないようなので(もちろんいろいろと進化はあったが)、安くなった当時の最上位機種を狙えばかなりお買い得にフルHDプロジェクターが手に入るらしい。
というわけで購入したのがVictorのDLA-HD100という機種。発売当初のレビュー見てもかなり評価は高いし、投射距離とか調整範囲も確認したが十分にLP-Z3と代替して問題なさそう。というわけで(安くなってるとはいえけっこうな額ではあったが)思い切ってぽちっとしてみたわけだが。
届いた本体を見て予想外だったことはその大きさだった…。LP-Z3と比べると、一回りとか二回りってレベルじゃなく、もう「数倍の大きさ」っていっていいくらいのデカさだ。サイズを確認しなかったのは失敗だった。写真を見るとそれほど大きく見えない、なぜならレンズからスイッチから何もかもがでかいからだ。いままでZ3を載せてた台にはとてもじゃないが乗らない。仕方ないので細い板を切り出して台にネジ留めして足が載るスペースを作ったわけだが、上写真みたいな状態で頭の上に鎮座してるので存在感がハンパなく、プレッシャーが凄い。ちょっとやそっとじゃ落ちてこないように対策はしてはあるんだけれどね…。
HDMIからの信号を認識しないとかちょっとしたトラブルを解決しつつ、ようやく映像を映し出すことに成功。うわっ、やたらと明るい! 眩しいくらいだ。それと、黒がすげえ黒い! 当然のことだけれどフルHDなんでテロップの類がやたらと鮮明で、若干ひく。速いスピードのパンでも残像が出たりすることが無いのも技術の進化かな。発売時期自体はLP-Z3とさほど変わらないんだけれど定価がぜんぜん違うからなー。