※8月27日追加:無事、貰われていきました。
前々から考えていたことですが、ついに決心しました。ぜんぜん撃ってない状態になっているハンドライフルを譲ります。対価をいただくことは考えていません、タダで譲ります。
ただし、譲渡にあたってはいくつか条件があります。
条件1:ご自身で所持許可を取ること(18歳以上に限る)。
条件2:エアピストルを所持するために使ってくれること。
条件3:エアピストルを所持できたら、他のピストル射撃を始めたい人に譲ってくれること。
ご希望の方は直接、あるいは「こちら」から問い合わせ下さい。希望者多数の場合、「公式なAPSカップ記録会(ハンドガン・オープン部門のみ)でのブルズアイ得点」または「ピンポイントシューティング・プレシジョン部門でのブルズアイ得点」が高い方を優先とします。
ハンドライフルとは何か、ってことをいちおう説明しておきます。
エアピストル射撃というのは本来なら手軽に誰でも楽しめる気楽な射撃スポーツなのですが、日本だと「短い銃」を所持することについては法律で厳しい制限がかけられているため、日本ライフル射撃協会の推薦が無いと所持することができません。推薦には、「他の競技で一定の成績を収める」ことが絶対条件となっています。ピストルをやりたいのに、射撃コートやらズボンやらを大枚はたいて揃えて全然関係ないエアライフルをやらないとならないというのも理不尽な話なので、独自に作られたのがハンドライフルです。
所持が厳しいのは「短い銃」なのだから、エアピストルに飾りを固定して無理矢理全長を伸ばしてしまえばとりあえず法律上は「エアライフル」ということになり、推薦無しでも普通に所持できるというわけです。全長を伸ばすためにストックのようなもの、長いバレルのようなものが固定されていますが、機能は持っていません。形だけのものです。
所持許可の手続きは「空気銃」と全く同じです。「よし、あなたにこのハンドライフルをあげます」と決まったら、あなたはこの銃に打たれている刻印や全長・形式などを控えて警察の窓口に行って所持許可申請を行い、無事に許可が下りたら譲渡するという形になります。銃が貰えると決まってから、実際に手にして撃ち始めるまで、長くても3ヶ月ってところです。
ハンドライフルを持ってるだけではエアピストル所持への道は開けません。まず、お近くのライフル射撃協会に所属し、「日本ライフル射撃協会」の会員になる必要があります(年会費だけでけっこうな額になります)。その上で公式な試合に参加して「初段」を取る必要があります。初段はいきなり受験して取れるわけじゃなく、5級・4級……1級と順番に受験していかないとならないことになっているため、段級申請料もけっこうな額ふんだくられます。もちろん試合に出ればいいってわけじゃなく規定以上の点数を撃たないとなりませんから、練習も必要です。弾も自分で買ってください。
とまあ、こんな風に道のりはなかなか険しいのですが、こと点数のことだけに関して言えば、APSカップとかピンポイントシューティングとかやってる人でしたら楽勝だと思います。目安としては、「APSカップのブルズアイで、95点以上を普通に撃てる人なら、初段点は初めて撃ったその日に出るでしょう」と言って構わないと思います。
次回以降は、この銃について詳しい部分を紹介します。