今年はオリンピックイヤーです。普段は日の当たらないマイナースポーツが、4年に一回だけ注目される特別な年です。日本人選手の活躍次第…といった側面はありますが、今年はなんといっても1回のワールドカップで2つの金メダルを獲った超期待のピストル選手がいますから、ピストル射撃界にとっては大いに躍進する絶好の機会です。盛り上げて行きましょう!
さて昨年の最後、12月25日に開催した第42回・新宿ピンポイントシューティングの結果発表です。
なかなかドラマチックな展開になったこともあり、当ブログの結果発表はまだかーってジリジリしながら待ってた方もいらっしゃるかもしれません。遅くなってすいません。年末年始と帰省してまして、その間に空き時間を使って更新しちゃおうと思ってたんですが、年末は掃除や片づけに、年始は料理やら甥・姪の相手、ついでに自動車関連の仕事に付いてる弟に手伝ってもらって車のタイヤ交換だのといろいろやることがミッチリ詰まってて、一息付いたらもうこんな日になってしまっていました。
おそらく、普段はもっと小さい的をもっと正確にヒットされているであろうエダムラさんですが、「時間を計測しながら、二人並んで一発勝負」という場にはあまり慣れていなかったのか、プレッシャーで銃口が動きます。プレートを撃ち終わった後の感想が「こんなに大きな的を3回も外すなんて…!!」というものでした。確かにPPSではプレートは比較的「大きな」ターゲットではありますが、世間一般のエアガン撃ってる大多数の人たちの基準だと「信じられないくらい小さい的」になると思います。それを「あんな大きな的」とおっしゃる。普段からの意識が相当高いところにあることが伺えます。
展開は、フリークラスではブルズアイ・プレートでほぼ満射に近い点数を記録したミヤザキさんがプレートで確実に20点を取って優勝。プレシジョンクラスではヒロイシさんと私が競る形になりましたが、KYLで満射したヒロイシさんが見事に優勝。
それとは別に、5位にナオさんと尾川屋さんが全くの同点で並びましたので、なんか各方面で人気のあるシュートオフを行います。プレートを二人で並んで撃ち、片方が外して片方が当てたら、当てた方の勝利。両方とも外すか当てれば2射、3射と決着がつくまで続けるというものです。制限時間は1発につき60秒。オリンピックの精密射撃競技における「ファイナル」と基本的に似た感じの進行で行います。
制限時間には比較的余裕があるので、「先に撃つか、相手の結果を見てから撃つか」という選択の余地があります。ナオさんは普通にスタートと同時に構え始めて撃つやりかた、尾川屋さんはそれを見届けてから構えて撃つやりかたを選択したようです。やったことがある人だとわかってもらえるんですが、これって不思議なくらい二人がシンクロするんですよね。片方が外せば、もう一人も外す。一人が当てれば、もう片方も当てる。今回も案の定そんな感じで2発目、3発目と続いていったのですが、確か4発目、ナオさんが外すのを見届けた後に構えた尾川屋さんが、とてもここには書けないような悪態をその場にはいない人に対して呟きながら撃ったところ見事にヒットという、ちょっとここには書きづらいような展開で幕切れとなりました。
さて、今年もピンポイントシューティングは続けます。ずーっと全く同じルールというのでも芸が無いですが、しょっちゅうルールが変わるというのもどうかなと思いますので、「いつものルールに加えて、ちょっと変わったことを時々やる」みたいな感じで行きたいと思っています。とりあえずはいろいろと盛り上がるシュートオフを、同点決勝の時だけじゃなく何とかしてルール内に組み込めないか知恵をしぼるところから。