ひっそりとか自虐的に書きましたが、明るくて広くてきれいで冷暖房も完備していて6射座もある、なかなかに立派な射撃場です。2時間半の利用料がたった400円で済むというのもさすが公共施設です。
奥戸ライフル場は火曜と金曜がビームの日、それ以外はエアの日と分かれています。エアの日は所持許可を持ってる自分の銃を持ってきて撃つことしかできませんが、ビームの日は小学生以上なら誰でも(※)利用可能です。最新式のビームライフル&標的が揃っていますので、入門や体験だけでなく相当に本格的な競技スポーツとしての射撃まで対応します。
※小中学生は保護者の同伴が必要
まったく初めての方や、体験会などで少し撃ったことがあるというだけの方でも歓迎です。奥戸ライフル場には葛飾ライフル連盟所属のスタッフが常駐していますので、銃の取り扱いや狙い方、構え方、点数の記録のしかたなど基本的なことはちゃんとレクチャーします。技術的なことについても質問していただければお答えします。
ビームライフルとは、弾の代わりにストロボ光で標的を照らし、標的に内蔵されたセンサーで照らされた光の中心を割り出し、そこを「弾が当たった場所」として得点表示機に表示するシステムです。いわば、精密な射撃シミュレーターですね。
れっきとした体育協会が認める公式競技ですので、全国大会とか地方大会が年に何度か開催されています。ジュニアだけを対象にしたものもありますが、大人でも参加できる(年齢制限がない)大会もあります。エアライフルを所持するまでのつなぎ(入門)としてやってる人が多いのは確かですが、エアに行く気は特になくビーム射撃はビーム射撃で楽しむ、というのもそれはそれでありだと思います。
そして今年(2022年)の9月、なんと奥戸射場にあるビームライフルのうち1丁に、マルゼン製のアルミストックが装備されました! 身長や体型、姿勢の違いに合わせて細かい部分が調整可能になっていますので、ビームライフル射撃始めたばかりの人から、学校の部活とかで本格的にやってる人まできっちり全対応できます。[2022.9.27追記]
光線銃といっても要求される精度とかは相当なものがありまして、初めて撃つ人が競技やってる人と同じように立って手に持って構えて撃ったら、的に当てる(点数として表示される場所に当てる)のも至難の業だと思います。まずは机に置いたクッション等に銃を載せた状態で「照準してトリガーを引く」やり方を覚えて、それでだいたい全部10点に入るようになったら机の上に肘を付いた状態で銃を構えて撃つ「肘射」にトライしてみる、みたいな順番になります。
そこからさらに先、大会で撃つのと同じ立射姿勢で撃つとなると射撃コート(ジャケットとズボン)などの装備が欲しくなってきます。高いのを買おうとするとフルオーダーで数十万円とかすごい値段になりますが、セミオーダーやSMLサイズで買える比較的安いコートも出てきていますので、本気度や予算に合わせて選ぶことができます。また、そういった装備はビーム専用というわけじゃなく、エアライフルを所持してからも使えるので、無駄にはなりません。
ご利用の方には、あえてこちらから「もっとこうしたほうがいい、こうすれば当たる、そういうのは良くない」みたいにアレコレと口出したりはしません(ノーモア教え魔!)。けれど、もちろん聞いていただければ大喜びでお答えします。火曜日担当の私(池上)はライフルはそれほど本格的にはやってませんがそれでも基本的な指導くらいでしたらできますのでお気軽にお声がけください(コーチ資格所得のために勉強中でもあります!)。
APS-3(エアガン)にSCATTという射撃解析装置を取り付けたもの、正直にいうと(公式競技になっている)ビームピストル以上に精密で正確な射撃シミュレーターになるのですが、それを火曜日のみご自由にお使いいただけます。
エアガンとはいえトリガーの引き味とかグリップの形状などは本格的な競技ピストルのものを極めて高いレベルで再現しています。特にこの貸出し用のエアガン(私の私物ですが)には、実銃のエアピストルのグリップ形状を再現したカスタムグリップを取り付けてありますので、「ほぼ実銃そのまんまの感じで撃てる」といっても言い過ぎじゃないと思います。
SCATTは他のエアガンやモデルガンにも取り付けることができます。ご自身でお持ちのエアガン・モデルガンを持ってきていただければ、それにSCATTを取り付けて「その銃で実銃射撃をしたとしたら、どんな感じになるか」を体験することが可能です。……ただ念のために書いておきますが、BB弾を撃ったり火薬を発火したりはだめです!
[※2023/11/20追記]現在はAPS-3 + SCATTではなく、デジタルスポーツピストル(LP10ベース)を設置しています。火曜と金曜の営業時間中はどなたでもデジタルスポーツピストルを使ってピストル射撃の体験・練習ができます。
火曜日担当はピストル射撃についてはけっこう長くやってますので、お求めいただければいろいろとアドバイスも可能です。なかなか体験できる場がないピストル射撃をお試しにやってみたいという方も、学校の部活とかでBPをやっててどうにも行き詰まりを感じてる……みたいな方まで、どうぞご利用ください。