2020年に続いて2021年も、イベントを開催しようと思う側にとってはいろいろと制限が多い厳しい年となりました。とはいえ、報道を見る範囲ではずいぶんと落ち着いてきているようです。2019年以前そのまんまの世の中に戻るのは当分は先になるとは思いますが、それでもここ1~2年の制限だらけの社会は来年の春か夏くらいには解消されるのではないかという期待が持てそうです。
そんな制限だらけの世の中で、「広い場所で人数は制限する」「互いの距離を取る」「換気をする」「会食とか飲み会とかなし」という条件で気を配ることで会場を借りることに成功、2020年の春から続けてきた亀有ピストル練習会。クラスター発生源とかになることもなく、なんとか2年めとなる2021年最後の練習会を開催できました。参加してくださった皆さんのご協力あってのものです。ありがとうございます。
今回から、新しい試みを導入しています。午前中にやっているフリー練習時間内に撃った10発撃ち込みのターゲットのうち1枚だけ、本番の「ひたすらブルズアイ」での任意のシリーズ(10発)1つと交換することが可能というものです。ちょっと大きなミスをして残念なシリーズになってしまっても、事前に用意しておいた「良いスコア」のターゲットに交換することができる、ただしその日に撃ったものに限るというものですね。
フリー練習タイムをより活発なもの、というかなんて言ったらいいんだろう、必死こいたもの?になってくれるように考案したものです。「撃った後、結果をみて良くなかったらターゲットを交換できる」なんてのは競技としてはちょっとどうかなと思われても仕方ないルールではありますが、あくまでその日に撃ったものに限ること、交換できるのは事前に用意してある1枚だけということでギリギリのラインでバランスをとったつもりです。
この事前に用意できるターゲットの呼び方については、上手いものが思いつかずに当日を迎えたのですが実際にやってみたときに自然発生した「おたすけターゲット」というのがいい感じに本質を言い表していたので、今後はこの呼び方で行くことにします。
※なお、過去に一度でも「ひたすらブルズアイ」で1位になったことがある人は、おたすけターゲットは使用できません。
おたすけターゲット制度の導入により、午前中のフリー練習タイムの活性化はなったのかどうだったか? ――すいません、ちょっと記憶がハッキリしません。実を言うとこの日の前日にランクリストがあったのですがその結果がぜんぜんだめで、なんとかしなければとSCATTにかじりついて蔵前ステイヤーグリップ着けたAPS-3であーだこーだと試行錯誤してたところ、イシザカさんが「構えるときの呼吸」について質問してくれまして、それに回答しながら「そういや、ここしばらく、グリップやトリガーやスタンスや体重配分には気を配ってたけれど、呼吸について気にするのすっかり頭から抜け落ちてたなー」ってことに気づいて、あらためて照準の最終段階から撃発まではちゃんと呼吸を止めるように心がけて撃ってみたところ、今までの苦労が嘘みたいに撃発が安定しまして、「もしかしてここ1年ほどの迷走はコレが原因だったのかー!?」となって――みたいな感じで、すっかり自分のことしか考えてない状態に陥ってました。
さすがに話しかけられて気づかなかったなんてことはなかったと思いますが(なかったですよね?)、午前中はだいぶん周りを見てない感じになってたような自覚があります。イベント主催者としてはちょっとどうかって感じですね。すみません――。
今回は、おたすけターゲットを使用したのは私が把握してる範囲では2人のみでした。フリー練習タイムにそれほど抜群に良いターゲットを作ることができなかったのか、それとも「失敗してもおたすけターゲットがある」ということから本番での緊張が抜けて全部良い点になってくれたおかげでお助けターゲットの出番がなかったのでしょうか。もしかするとこの制度って、「本番のつもりで練習し、練習のつもりで本番を撃つ」という、最も正しいとされる心構えの構築にも役立つという側面があるのかも?
さて、冒頭に書いたとおり2021年の亀有ピストル練習会はこれにて終了です。次回は来年の1月22日(土曜日)に同じ亀有北集い交流館にて開催しますが、それより前の1月16日~30日の2週間、「ひたすらブルズアイ・オンライン」を開催します。オンラインマッチなのでご自宅で撃ったり、自宅近くのシューティングレンジや練習会等で撃ったターゲットでエントリーできます。もちろんオンライン開催期間中の亀有ピストル練習会(22日:北集い交流館、30日:亀有地区センター)でエントリー用のターゲットを撃ってもOKです。
今回のひたすらブルズアイ・オンラインは賞品がちょっと豪華になる予定です。詳細は後ほど発表します。ぜひふるってご参加ください!