「60発全部を黒丸の中」が行けるかと思ったけれど残念ながら第5シリーズで1発、最終シリーズで2発、8を撃ってしまって悔しいターゲット。
ここしばらく迷走してるというか、うまく撃てたり撃てなかったりが安定しなくてどうにも理由がわからず試行錯誤してましたが、先週と今週のピストル練習会で少し光明が見えてきた感じです。ライティングユニット・ハイパワーによって見やすくなったターゲットに加え、蔵前アドバンスド・グリップ+完全ノーマルのAPS-3で基本のトリガーの引き方を練習しなおしたのが効いたのかもしれません。
カスタムしてムチャクチャ軽くしたトリガーやFPグリップを使うと、とにかく銃は安定しますしトリガー引いてもピクリとも動かないのですが、それに頼りすぎたせいで基本的なところがおろそかになってたのかもしれません。ノーマルAPS-3の重いトリガーをギューッと引きつつ、その力をきちんとまっすぐにグリップにふれる手のひらで受け止める、トリガーに加える力も急激に増すのではなくゆっくりと徐々に増やしていく、それがちゃんとできてれば撃発してもまるで銃口の先をターゲットに深々と刺してるかのようにサイトがブレない、そういう撃ち方ができるようになります。それができてれば据銃能力が少々ダメでもだいたい真ん中らへんには弾が当たってくれるわけです。
据銃能力は一朝一夕に向上したりはしませんけれど、トリガーの引き方やサイトへの集中は意外なきっかけで劇的に良くなることがあるみたいですね。良くなるきっかけを見つけるには……やっぱり地道な練習しかありません。それも無闇矢鱈に数だけこなす練習よりも、どうすればうまく撃てるかをあれやこれやと考えながら、いろんなこと試してみてダメだったりうまくいったり、そういうのを続けるのが結局は一番の近道なんじゃないかと。
プレート競技は、実にわかりやすく「練習すればしただけ少しずつ順調にうまくなっていく」っていう特徴があるように感じます。ブルズアイ競技のように「なんかいくら練習してもうまくなってる気がしない、それどころか逆に下手になってるような気すらする」みたいな状態が延々と続いて嫌になるみたいなことがなくて、一日の練習をすると、練習する前よりも練習した後のほうが確実に上達してると実感できます。撃ってて楽しいというのもありますけれどそれ以上に、練習しててやりがいや楽しさを感じる、それがプレート競技なのかもしれません。
けれど、それもすべて正しい練習方法や適切な課題や目標がわかっているからこその話です。プレート競技を上達するためには何を目指せばいいのかすらわからず五里霧中だったころと違い、木田先生のプレート講習会を受けて目指すべき目標、つまり「こういうふうに撃てば確実に当たるんだ」という理想の射撃と、それを実現するためにクリアしなければならない課題の数々が明確になっているからこそ、「ちゃんとうまくなれる練習」ができるわけです。39点(45点満点)以上を安定して出すという目標も、最初はそんなん無理だと感じたこともありましたが今では「あと一歩で!」って感じになってきました。
さて、次回の亀有ピストル練習会は、12月5日の日曜日に同じ北集い交流館にて開催します。
次回は、ちょっと変わった趣向を取り入れてみたいと思います。フリー練習時間内に撃った10発撃ち込みのターゲットを1枚だけ、「ひたすらブルズアイ」での本番ターゲットとして採用することを認めるというものです。なぜそんなことをするのか、目論見はもちろんあるのですが……まずは試しに一回やってみてどうなるかを見てみたいと思います。初の試み(それも相当におかしな試み)なので競技進行などで少し混乱もあるかもしれませんが、お付き合いお願いします。