Categories: トイガン射撃

第25回 亀有ピストル練習会 結果

秋を通り越して突然冬が訪れたみたいに、気温が急激に変化する毎日ですが皆さん体調は大丈夫でしょうか? 私は「絶対に風邪とかひくわけにはいかん(イベント中止しなきゃならなくなるから)」と相当に気をつけてるおかげか現時点では元気そのものですが、毎年この時期には一度か二度は風邪ひきさんになっちゃってるので気を緩めるわけにはいきません……。

亀有ピストル練習会も今回で第25回です。開催日となった10月31日は衆院選挙の日で、会場としてお借りしている亀有駅前の地区センター会議室は前日まで期日前投票が行われていました。今回の亀有ピストル練習会に参加された方は、駅を降りたときに驚いたかもしれません。投票日だというのに選挙活動がバリバリに行われている!? 実は衆院選が終わるないなや、今度は葛飾区議選・区長選が始まっているんですね。地区センター会議室が使えるのは今日だけで、明日(11月1日)からは区議選・区長選の期日前投票の会場となります。その準備のために第1会議室周辺は丸一日大わらわでした。

それを横目にみながら、第2会議室では私達がのんびりとエアガン射撃を楽しむという、ちょっと神経の太さが要求される1日になってしまいました。同日は首都圏の他の射撃スペースでいろいろなイベントが開催されていたようで、参加人数は少なかったです。久々にイシザカさんとサシ練になるかと思いましたが、後にKazuさんも参加してくれて合計3人となりました。広いスペースをすごく贅沢に使わせてもらった一日でした。

今回の亀有ピストル練習会では、3つの新アイテムをテスト投入してみました。一つは冒頭写真にもありますが、ターゲットの台座をイレクターパイプと木の板を使った自作のものの他に、市販のプロジェクタースタンドを持ち込んでみました。


ネジや三脚部分の斜め補強を除いてほぼ全部がプラ製なのでものすごく軽く、意外に高さ調整の幅が大きく、折りたたむとかなりコンパクトになるのが有り難いですね。送料含めた値段が3000円とちょっとなので、あきゅらぼ通販で販売してるイレクターパイプ式の台座と比べてもたいして値段が変わらないというのが、けっこう衝撃的です。本来ならプロジェクターを載せる天板部分(ここだけはなぜか実に頑丈な金属製)は今回は使わずに三脚アダプターを使って取り付けています。

往復の荷物がかなり軽くなるのと、高さ調整に自由度が増すのが利点です。ターゲット設置部分だけが少し高くなってる/低くなってるような会場でも問題なく対応できるというのは選択肢が広がります。

2つめは、ハイパワーライティングユニットの改良版です。現在販売中の3連LEDモジュールではなく、42個もチップLEDが配置された面発光LEDモジュールを使ったものですが、前回試作したものは透明ポリカを通して直接ターゲットを照らすものだったので「眩しすぎる」「ターゲットの上下で明暗の差が出てしまう」という欠点がありました。なので今回はPP板を通して光を和らげると同時に、LEDモジュールをPP板から少しだけ(2.5mm)離すことで光が拡散されるように改良、さらにモジュールの位置そのものも前方に5mmくらい移動させてみました。

これが予想以上に大成功! ターゲット全体が均一にかつ明るく照らされるので、実に狙いやすい。アイリスシャッターを使わずに普通のメガネでも全く照準に不都合を感じません。これに比べると旧来の3連LEDモジュールは、まるで電気が消えてるかのように見えてしまうほどです!

難点は消費電力が大幅UPしてしまった(40mA→150mA)ので、0.5AのACアダプターでは3つが限界、4つ同時には繋げないということでした。いままでは10個つなげても大丈夫だったので油断してました。限界を超えても最初は点灯しますが、すぐにACアダプターの安全装置が働いて消えてしまいます。安全に運用できるのは2つまでですね。なので今回は右の壁からと左の壁からの2系統で点灯させています。

3つめは、自動復帰する無限シルエットです。片方向にだけダンパーがかかる軸(ある方向にはスルスル動くけれど、その反対方向にはググッと抵抗がかかる)というのがあったので、これを使えば「撃って倒したときはサクッと倒れるが、立ち上がるときはジワーッとゆっくり戻るシルエットターゲット」が作れるのではないかと思ったのがきっかけです。

他のAPS系射撃クラブさんも自動復帰型の無限シルエットを作られてるところは多いですが、どれも倒れたら一瞬で起き上がってしまうものばかりです。ドットサイトではなくオープンサイトを使って射撃をする場合、「狙うときはもちろん、撃つ瞬間や撃ったあとも意識はサイトから外さない。ターゲットに意識が向かってしまうのはミスショットの原因になる」というのが鉄則です。しかし命中して倒れた後に一瞬でもとに戻ってしまうターゲットだと、撃った直後(もしかすると撃つ瞬間)にターゲットがどうなったか確認するために意識をサイトから外してターゲットに移してしまうクセが付いてしまう可能性があります。

なので、撃って当たって倒れたあと、ある程度の時間をおいてからゆっくりもとに戻るシルエットターゲットが作れないかと思っていたところ、この片方向にだけダンパーが働く軸というものを見つけて、早速購入して試作してみたのですが……。

ダンパーが効かないはずの回転方向に対してもけっこうな抵抗があるんですねコレ! 至近距離から撃ってみても、ど真ん中に命中しても傾くのは10度かそこらで、「倒れた!」って感じには全然ならないんですよ! 残念、これは大失敗でした! 企画倒れ! 倒れなかったけれど企画倒れ!

そんなこんなで2つ成功・1つ失敗となった新アイテムのテストですが、それはそれとして、「ひたすらブルズアイ」の結果です。

新アイテムといえば蔵前さんから発売になったばかりのアドバンスドグリップがあります。今回私が使ったAPS-3は、完全ノーマル(買ったばかりのまんま)のAPS-3にアドバンスドグリップを取り付けたものです。トリガーもバレルも何もいじってません。グリップは若干削りましたがそのくらいです。ノーマルのままのけっこう重めのトリガーでも、実銃エアピストル用と同様の優れたデザインのグリップであれば引きブレを抑制し、このくらいのスコアは出せるわけです。

ここしばらくAPの成績が安定しなくて、なにかこう根本的なところでおかしくなってる可能性があると思って、今回の亀有ピストル練習会ではその矯正をするのが一つの目的でした。ノーマルAPS-3(トリガープルはAPとほぼ同じ)に蔵前アドバンスドグリップ(形状はステイヤーとほぼ同じ)を着けて、SCATTの設定をAPターゲットにして丸一日練習すれば問題点の割り出しとその解決へのいとぐちくらいは見つかるんじゃないかと思ったのです。

今回は後半(プレート練習タイム)に参加される方はいなかったので(選挙に行かなきゃならないひともいますし)、ひたすらブルズアイ終了後は皆さんにお手伝いいただいて一通り片付けてしまって、会議室の片隅で独りSCATT連を続けました。SCATTでの空撃ちを含めてけっこうな数をこの1日で撃ちましたが、とりあえず1日の最初に比べると1日の最後は劇的にトリガーの引き方が向上してました! やっぱり何かおかしなところに迷い込んでたみたいです。SCATTでデータを見ながら基本に立ち返って練習をしなおすことでだいぶ良い感じに戻せたっぽいです! 据銃能力は1日じゃどうしようもなくて毎日の積み重ねで少しずつ上げてくしかないですが、トリガーに関してはSCATTで欠点見つけて修正することでけっこう劇的な変化が期待できますね……。

さて次回の亀有ピストル練習会は、来週(というか今週末)の日曜日、11月7日に亀有北集い交流館にて開催します。お隣の巨大スーパー「サミット」も建物はほぼ完成してるっぽいですが、オープンはまだ1ヶ月先とのことなので、お車でお越しの方はこれまでと同じく近隣の駐車場をご利用ください。


池上ヒロシ

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