「廊下まで開放して10mレンジを作る」という少々無茶なことをやってる北集い交流館での練習会ですが、回を重ねて試行錯誤を繰り返すことでだんだんやりやすいやり方が見えてきました。今回のレイアウトがだいたい最終形として良い感じになったのではないかと思います。シルエット(6~10m)も撃とうと思えば撃てる、けど同じ場所を5mブルズアイの練習にも使おうと思えば使える、そんな感じで行くのがだいたい皆さんのニーズに合ったやり方になるっぽいですね。
今回は町田APSさんから会長さんを含めお二人のご参加をいただきました。小田急線・千代田線・常磐線と直通とはいえ遠いところをありがとうございました。
恒例となった午前・午後と2回に分けてのひたすらブルズアイ・結果です。午前の部は11:00スタートで問題なくても午後の部のスタート時間は何時くらいにするのが良いのか毎回悩みどころです。
自分の話から始まりますが、午前の部はどうにも点数が伸び悩むというか、ちゃんと撃ててるのか撃ててないのか自分でもわからない状態からスタートとなりました。もしかしたらBB弾ボトルの中に入ってるBB弾が精密射撃用じゃなかったかもしれないと途中で別のボトルに取り替えたらまともな点数が撃てて、「なんだ、やっぱ弾のせいだったのか」とその時は思ったのですが、終わった後にSCATTで確認してみると据銃も撃発もなんかどうにも、全然なってない状態。こりゃあかんとデータ見ながら細かい部分を修正していって、これならちゃんと撃ててると言っても許されるかなって感じのデータが出るようになったあたりで、SCATTを外して弾を装填、それもさっきの「なんか良い結果がでなかった弾」の方を入れて撃ってみたら、これがまたちゃんと当たるのよ……。弾のせいだと最初は思ったけれど実は弾のせいでもなんでもなくて自分で自分の射撃を見失いかけてただけだったということが判明した次第です。
「基本的に練習は空撃ち練習がメイン。弾を出す練習はメインの練習がちゃんとできてるかどうかを確認するためだけのもの。できてないようだったら弾を出す練習は早々に切り上げて空撃ち練習からやり直し」というのは木田先生の講習会で習った内容ですが、まさにそれですね。実射練習でどうにもおかしい、なんかいつもと違うって状態になったら、もうその状態で実射練習をいくら繰り返しても原因なんかわからないままだし、仮に「あ、これが原因だったのか!」ってわかったような気分になっても実は全然そんなの原因でもなんでもなくて勘違いしてただけ、ちゃんとした射撃ができるように戻りたければ弾は撃たずに空撃ち練習やSCATTでの分析に戻ってやり直すべきだというのが、少なくても精密射撃競技においては正解なのでしょう。
なんとか感覚を取り戻した午後の部ではそれなりに良い点数が並びましたが、最後の最後で完全にガス欠になってしまいました。「APS-3は軽すぎる!」と一念発起してこれでもかとウエイトを追加して2週間ほど経ちますが、数十発撃つ程度ならともかく丸一日練習しまくりだとさすがに腕が上がらなくなりますね……。
今回も、何人かにSCATT体験をしていただけました。課題が明らかになった方、課題だと思ってた部分がそうでもなくて別の所に問題点が見つかった方、前回の体験で足りないと思ってた部分が練習で上達してることを確認できた方などいろいろいらっしゃると思いますが、うまい具合に上達に役立てていただければ幸いです。みなさんのデータはそれぞれの登録名で記録されていますから、ご自分のSCATTを購入された際はお声がけいただければデータをお送りできると思います。超えろ過去の自分。
午後の部の終了後に、私から提案させていただいて「今から撤収まではプレート練習タイムで」ということにしてみました。会場を借りている時間の余裕も十分にありましたし見た感じ皆さんの体力もまだ残っていそうだったので思いついた提案だったのですが、思ったより「みんなで徹底してプレート練習しまくり!」って感じにはなりませんでした。何人かでプレート競技1回分(15発分)を撃ちはしたのですが。「撤収作業のために体力を残しておかないと」との声も。時間の余裕がある時にやりがちなのが参加者の皆さんの気力体力が尽きかけてるのに無理して続けようとしてしまう失敗ですね。気をつけます。
ただ「プレート練習タイム」は、(ついに今年の開催も本決まりになった)APSカップでのハイスコア達成のためにはものすごく有効なやり方だと思いますので、なんらかの形でこれからの亀有ピストル練習会にも組み込んでいきたいと思っています。高さ調節機構もなんとか実現したい。
さて、次回の亀有ピストル練習会は3月20日(土曜日・春分の日)に亀有駅南口のイトーヨーカドー7F、亀有地区センターにて開催です。こちらは10mは取れませんので、ブルズアイかプレートのどちらかのみの練習会となります。エントリーページも後ほど公開しますのでしばらくお待ち下さい。