2回めとなる「ひたすらブルズアイ亀有」を7/23に開催しました。
まず最初に参加者の皆様へ。ご参加ありがとうございます。また、設営および撤収作業でのご協力ありがとうございました。
なかなか収束を見せてくれない新型コロナウイルス感染症、4連休は不要不急の外出を自粛してくれなんて話まで都知事から出てくる始末で、大規模でハデなイベントとかはしばらくは開催できそうにない状況です。対策を取れる範囲で取った上で――具体的には参加人数を会場定員の半数以下に制限するとか、原則としてマスクは常時着用だとか、向かい合って大声を出し合うような行為はNGにするなどの対策を取れば、なんとか許してもらえるというのが現状です。
そんな時代に手探りで始めた「ひたすらブルズアイ亀有」ですが、現時点ではそれなりに良い感じで開催できているのではないかと思います。もともと射撃スポーツってのは他競技者との距離を詰めたり接触したりする必要がなく、大声を出し続けなきゃならない理由もない静かなスポーツですから、スポーツ界に逆風吹き荒れる昨今でも比較的安全にイベントを開催できる利点があります。長年、地味だ地味だと言われていた欠点がこんな状況でプラス要素になるなんて思ってもみませんでしたが……。
今回の参加人数は(主催の私を入れて)10人、短時間の見学者さんを入れると11人でした。初参加の方も何人かいらっしゃいます。ありがとうございます。
例によって午前はフリー練習、午後に入ってから「ひたすらブルズアイ」を1順だけ行って、それが終わったら撤収時間までまたフリー練習というスケジュールでした。今回から新型ターゲットに変更、さらに採点は専用に作ったゲージを使ってみんな公平にかつ厳密に行う形に変更になりました。そのため点数はこれまでの「ひたすらブルズアイ」とは単純には比較できない形になっています。
同点が2組(4人)もいるという、なかなかの接戦でした。
今年のAPSカップ本大会が来年に延期となったため、長い長いシーズンオフがAPS界には訪れています。シーズンオフにやることといったら、大幅な射撃スタイルの変更テストというわけで、グリップの形状やサイトの形式、フォームや狙い方など、いつもなら一時的なスコア低下を恐れてできないような改造に取り組んでいる方も多いようです。実際にマッチに持ち出して使ってみないとわからないことも多いでしょうから、本大会へ向けての調整やテストに活用していただければ幸いです。
Twitterでは熱く語ってしまいましたが、今回から採点には専用のゲージを使っています。ひたすらブルズアイに使っている複写式ターゲットは弾痕が2枚めに青く浮き上がるので、BB弾が紙を破るターゲットよりもずっと正確に採点できる利点がありますが、ターゲットプレートの材質や使用するエアガンのパワーやBB弾の重さなどによって青い着弾痕の大きさや形状が微妙に変わってしまい、公平な採点がやりにくいという欠点がありました。それを解消するため、「実際についた青い痕の大きさや形状に関わらず、採点の基準とするのは直径3mmの円とする」という独自ルールを作り、そのルールのもとで(仮想的な)3mmの円が得点圏線にかかっているかどうかをジャッジするためのゲージです。
クレジットカード大で作った試作品第1号です。
これが、予想以上に素晴らしかった!
「APSブルズアイ系の採点をジャッジとして行った経験」がある方だったら絶対にわかってもらえると思うんですが、人によって大きさも形状も違う弾痕を参考に点数を公平に導き出そうとするのって、思いのほか神経を使うものです。「これを9点にしたら気を悪くしちゃうかなあ」「大外しした1発、5点か0点かの違いは大きいよなあ」みたいないろんなことが頭をよぎってしまうのです。しかしゲージを使えばそういうの全然関係なく、どんな人のターゲットでも完全に公平にジャッジできます。後から「これは違うんじゃないか」という物言いがついたとしても、実際にゲージを当てて見てもらえれば入っていないことが誰の目から見ても一目瞭然になる、という後ろ盾(?)があるので、厳しいジャッジをするときも胃がキリキリしません(してたんですよ!これまでは!)。
「二重丸を4種類も用意する意味はあまりなかった、1種類で十分」「クレジットカードサイズは持ち運ぶカードのサイズとしては極めて一般的だけれど、APS-3ケースに入れることを考えると、グラマスBB箱の底のサイズのほうが便利なのではないか」など、実際に使ってみての改善点もいくつか見えてきました。反省を反映させた正規版を量産し、配布を開始するまではあと数日はかかりますが、あとしばらくお待ち下さい。