「ようやくフリーピストルの所持ができた!」と喜びのツイートを投稿したのが4/12のことでした。けれどその時に使っていたグリップは、たかが22LRの反動ごときで激痛が走るほどに、手をギュウギュウに締め付けるものだったのです。
エアピストル(モリーニCM162E)のときはSサイズでちょうど良かったので、同じモリーニさんの作ならやっぱりSサイズがいいんじゃないかと思ったのですが、さすがに小さすぎたようです。「小さくてキツい」どころの騒ぎじゃなくて物理的に手が入らない。仕方ないのでかなり削ってなんとかギリギリ手が入るようにして撃ったのが上の初撃ちと、15日の千葉ピストルでした。
これじゃさすがに厳しいってことで、イタリアのマッチガンズ社に直接メールして「Mサイズのグリップって買えませんか?」と問い合わせしてみました。Google翻訳にかけただけのド直訳英語での問い合わせですが、即座に返事が来ました。「ああ、こいつ英語が得意じゃないな」って思ってくれたのでしょう、「あなたはグリップを私達から直接買うことができます」「グリップの値段は200ユーロです」「日本への送料は45ユーロです」「ペイパルで払って下さい」みたいな感じの、超簡単な教科書英語です。ありがたいです。
問い合わせをしたのが日本時間で3/26の夕方、指定通りにペイパルに送金するとその日のうちに「パーフェクトです!投函しましたので到着を楽しみにしててね!」とのメールが届きました。なんていう神対応。
しかし、そこですんなりと到着しないのが日本という国の特殊事情です。4/7に横浜税関からお手紙が届きました。いろいろとお役所言葉で書いてありますが要するに「なんか怪しいんで開封して検査したいんだけれど、それに同意しなさい」って内容です。
グリップですから、モノ自体は単なる「削り出した木」でしかないんですが、名目上は「拳銃部品」ってことになるんで税関的にはすごく神経質にならざるを得ないんですね。基本的には輸入できないものですから(特例を除く・後述)。「いいから開封してすぐ調べて下さい。あとそれは自分が所持してる銃に取り付けるものです。許可証もついでにFAXします」ってすぐに連絡、その後数日たった4/11にようやく連絡があり、「経済産業省での確認が必要なので、これこれの窓口に連絡して下さい」とのこと。すぐにそちらに連絡したのですがこれまたしばらく放置されたんで「早く練習しないと継続所持ができなくなるんで切羽詰まってるんですよ」と泣きの催促をしてようやく4/19に「個人特例での通関を了承する」との連絡がありました。あとは担当者の名前を添えてその旨を横浜税関に「自分で」連絡することでようやく通関、到着したのが昨日(4/23)というわけです。
グリップの輸入はこれで2回めですが、あっち連絡、こっち連絡ってたらい回しされる感が強いですよね、これ……。実にお役所仕事って感じです。
銃本体は警察署預けなので、実際にトリガーを引いて空撃ちしたりするのは射撃場に行かないとできません。すごく撃ちたいんですが、国体出場を目指してエアピストルの練習にも励まないとならないので、せっかくの「30年ごしの夢がかなった」フリーピストルなのにそればっか撃ってられないのが辛いところです。