いや、質問に答えてくれよと言いたい【海外の反応】

安定した台に万力を使って銃を固定した状態で、決められた弾数(通常は10発)をターゲットに撃ち、弾着がどのくらいまとまるかを試す「バレルテスト」。トップレベルの人だと弾のロットごとに微妙に性能が変わるのでシーズン初めに必ず行って、相性がいい弾をまとめ買いするなんて話もあります。


射撃競技みたいに道具を使うスポーツでは、「どういう道具を使うか」「消耗品はどれが良いか」みたいなのは頻発質問になります。他のスポーツ、スキーとかスノーボードとか、自転車とかマリンスポーツなんかでも「道具に関するウンチク」ってのは、たとえば専門誌の誌面なんかでもそれなりに大きなウエイトを占める分野になってますし、競技者間で交わされる会話における話題チョイスでも上位に入ってくると思います。

が、それと同時に、「そんな細かいことはオマエラのレベルじゃ関係ない、それよりもっと練習しろ」っていうお小言も、またお約束のように聞かれるフレーズになっています。正しいか間違ってるかってことなら、確かにちょっとした微妙なグリップの形状だの、弾のチョイスだの、重心が前よりか後ろよりかといった違いなんてもんは、多くの射手にとっては「あなたのレベルは、そういったことを気にするほどには高くない」って言われても仕方ない「些細なこと」なのかもしれません。

ただ、そういったことを気にしていろいろ考えることそのものが楽しい、ってのはやっぱりあるわけです。あれこれ考えてセッティングをいじって、「自分に合わせたセッティングが出来た」と(自分では)思える銃を使うことそのものがメンタル的にプラスになるという効果だってあるはずです。だから頭ごなしに「そんなの気にするより練習しろ!」って切り捨てちゃうのはどうかとは思うのですが……。
 

初心者による、エアピストルに関するいくつかの質問

引用元:TargetTalk(sliding weight on an air pistol barrel)


  • 私はいわゆる「初心者」です。エアピストルについていくつか質問があります。
    1.銃身にスライド式のウエイトを取り付けているのを良く見ますが、アレをどこにどのくらい付けるかによってグルーピングのサイズ(命中精度)はどのくらい変わってくるものなんでしょうか?
    2.エアピストル用の弾には4.49mmのものと、4.50mmのものがありますが、この違いは重要なものですか?
    3.自分のエアピストルに最も適した弾を見つける方法を教えてください。
    よろしくお願いします。(国籍不明)

 

  • 初心者のうちは、バレルに取り付けるウエイトのことなんか気にしなくて構いません。弾のサイズが4.48mmだろうが4.51mmだろうが、気にすることはありません。そういったことは、シリーズ93以上を平均して撃てるようになってから気にすればいいのです。そんなことより先に「どうやって撃つか」を学びましょう。
    「ターゲット・シューティング用」として作られ販売されている弾なら、どれも十分以上のクオリティを持っています。(回答常連の方。確かアメリカ在住とか言ってた)

 

  • 一つ上の意見に同意です。初心者のうちは4.49と4.5の違いはありません。
    私の場合、現実的に購入可能な弾のブランドは主にヨーロッパ製のものに限定されています。具体的にはRWS、H&N、およびJSBの3種です。このどれもが、競技に使うにおいてなんの不満も感じません。私の平均スコアは570くらいですが、それでも銃を固定して10発撃つバレルテストをした際に1発だけ撃ったのと大きさがほぼ変わらない穴しか空かない弾と、3mmにグループが広がってしまう弾とで、違いを感じることができません。バレルテストは、はっきり言えば時間の無駄です。(国籍不明)

 

銃を万力などに固定した状態で弾を10発だけターゲットに向けて撃ち、弾着のまとまり具合を確認するのを「バレルテスト」なんて呼びます。意外にも弾の銘柄によってけっこう違ったりしてくるので、まるっきり無駄ってわけではないとは思いますが……。実際にやってみた結果を当ブログにもアップしていますので参考になれば。

エアピストル用の弾をテストする
銃と弾の相性テスト・その2
 

  • >バレルテストは時間の無駄です
    基本的には同意ですが、バレルテストは私にとってかなりの金銭的節約になってくれています。(アリゾナ州スコッツデール)

 

  • 競技用として売られている弾のブランド間の精度のばらつきは、エアピストルを保持した際のばらつきに比べて、遥かに小さいものだと思います。エアライフル用に比べ、エアピストル用のターゲットは遥かに大きいのですから。
    ターゲットが小さく、より精度が必要とされるエアライフル競技ではバレルテストを行うことには意味があるかもしれません。けれどエアピストルでソレをすることにどれだけ意味があるかと言われると正直疑問です。もっとも、テストを行うことがメンタル的に良い効果があるというのなら、そのテストには価値があるのかもしれません。
    個人的な話になりますが、私はVogel Sport/Training弾を数スリーブ購入しました。マッチグレードのペレットより値段もおそらくは品質もチープですが、私のレベルではこれで十分です。(カリフォルニア)

とまあ、最初の質問にはぜんぜん答えてないトピックになっていました。もしこれがYahoo知恵袋だったら「回答になっていない投稿」って違反申告されるんじゃないかってレベルで回答になってません……が、この答えは正しいのか間違ってるのかって言われると、確かに「正しい回答」なんだよなーって納得せざるを得ないのも事実です。

でも、ウエイト取り付け位置によって何が変わるのかとか、弾の違いがグルーピングに及ぼす影響は具体的にはどのくらいなのかってのは、自分のレベルで点数に関係してくるのかしないのかとは別に、やっぱ知りたいと思っちゃうわけですよ。

まあそんなわけで、今回はあまり役に立つ情報をご紹介ってわけじゃない、ちょっとしたヒマネタでの更新でした。

池上ヒロシ

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