※協賛:ノーベルアームズ、アームズマガジン、ライフルショップエニス、フリーダムアート
協力:新宿Target-1
ピンポイントシューティングもついに1周年。盛り上がっている、というよりはどっちかというと細々と続けてきたこの1年ですが、1発1発をどれだけ正確に撃てるかをスポーツとして競う「精密射撃」の面白さを皆さんに感じていただくための少しでも助けになれているのでしたら幸いです。
今回、スポンサーとして毎回賞品のご提供やご自身のブログなどでの告知など、多方面でご支援をいただいている、フリーダムアートのマルヤマさんが初めてピンポイントシューティングに参加ということで、「あんなパーツ、こんなパーツをぜひ作ってほしい」と心に秘めたものがある方のご参加もいただき、ガスブローバックやダットサイト付きのガンなどを使用する「Bクラス」がこれまでに見たことがないほどの大盛況となりました。全参加人数11名(私を入れると12名)中5名と、半数に迫る勢いです。これまで(他に有力なBクラス参加者がいなかったこともあり)優勝者に与えられるハンデが雪だるまのようにふくらみ続けているチバさんも、ついに連続優勝にストップがかかるかどうか? 狙うべきターゲットの大きさ自体はAPSカップと同じとはいえ、求められる精度や与えられた時間に違いがあるピンポイントシューティングで、初参加のマルヤマさんはどこまで実力を発揮できるか? ここらへんが見所となるでしょうか。
あともう一つの見所としては、ヒロイシさんにプログラムを組んで基盤に半田付けまでして作っていただいたカウント装置のお披露目というのもあります。私がやったのは基盤と電池とセンサーが入る大きさの箱を探してきて、中にスポンジと一緒に詰め込んだだけです…。複数の汎用ICの組み合わせで作るのと比べれば、マイコンでプログラムを組んだ方が遙かに自由度が高く信頼性が高いものができます。
競技は、エントリー作業をお願いしてあったTarget-1の徳原さんの計らいによりガスブローバックを使用する3名の方から開始となりました。いつもはTarget-1で行われているスピードシューティング系の競技に慣れているお三方だけにあっというまに撃ち終わりましたが、なんとそのうちの一人、カミナギさんが74点というガスブローバックとしては驚異的な高得点をマーク! 使用銃は「サムライエッジ改」となっています。一口にサムライエッジといっても数多くのバージョンがありますが、彼が使用しているのはゴツいマズルウエイトがついたバリーバートンモデル、カスタム内容はキャロムのトリガーにライラクスのバレルなどとのことです。「ガスブロでのブルズアイ得点」というのは特に記録してませんでしたが、おそらく最高得点ではないでしょうか?
今回、Bクラス優勝の最有力候補であるといっていいのは、やっぱりマルヤマさんでしょう。優勝2回、合計10点のハンデを背負っている千葉さんとの対決となります。ブルズアイでの点数は、期せずしてまったくの同一得点。ハンデを入れると、ちょうどプレート1枚分の差が付いた形になります。
続いてプレートに入ります。ガスブローバック組はここでも大健闘、ハイキャパを使うザナスタさんは2枚を倒して合計78点、ブルズアイで74点を出したカミナギさんも1枚を倒して84点。APS競技銃組に肉薄します。チバさんとプレート1枚分の差となっていたマルヤマさんは、なんと全部外しての0点という驚きの結果に! 1発撃つたびに景気の良い音を立ててBB弾が跳ね返り、苦笑いを浮かべつつも首をかしげるマルヤマさんでした。一方、次の射群となったチバさんは2つのプレートを倒して逆転、次回のハンデをさらに5点増やすこととなりました。
Aクラス組はブルズアイ終了時で90±2点に4人がひしめく接戦。さらにハンデ持ちが二人いるので話がややこしくなってきます。最初に撃つこととなったシマヤさんは3枚を倒しました。ハンデが5点あるので、同じ3枚倒しならシマヤさんには勝てる、優勝狙うなら4枚以上は倒したい、という状態で僅差のヒロイシさんと、白いAPS-3を操るセキさんがプレートに挑みますが、二人とも2枚を外して、同じく3枚という結果に。最後にハンデ5点の私となりました。「全部倒さないと勝てない」というプレッシャーの中(実際には4枚で優勝だったんですが計算間違いしてました)、初のプレート満射を成し遂げまして、ハンデ制導入以降2回目の優勝をいただきました。
今回はテストのつもりで3つだけ導入したカウント装置は超順調に動きまして、ジャッジの負担が大幅に減りました。次は残りの3つも導入して6台全部カウント装置付きの体勢にできるんじゃないかと思います。次回、第13回ピンポイントシューティングは7月25日土曜日、お昼からとなります。