Categories: 実銃射撃

実弾射撃 in アメリカ

今更ではあるんですが、今年の初めにアメリカはラスベガスに行って来ました。メインの目的は、コンベンションセンターで開催されるショットショー(ばかでっかい銃器見本市と考えてください)を見学しにいくことでしたが、せっかくアメリカまで来たんだからということで、鉄砲も山ほど撃ってきました。

同行のメンバーもみな人並み外れた鉄砲好き(と言われても多分気を悪くしないと思うレベルの人達)なので、かけた金額的にも私は別に他の人より多いわけでもない(ハンドガンをメインにしたため、むしろ少ないくらい)なのですが、とにかく数は沢山撃ちました。いろんな種類のハンドガン、いろんな種類の弾……

寒い時期だったので格好が凄いことになってますが、これは単に私が持ってる服の中で最も防寒性能が高い服というだけで取り立てて特別な意味があるわけじゃありません。本当ですってば。

屋外射撃場ですので、ターゲットは好きなモノを持ち込めるのが特徴です(法律的にヤバいものはもちろんダメですが)。行きがけにディスカウントストアに寄って、大量の缶ジュースを買い込みました。私だけではなく何人もダース入りの箱を買い込み、バックストップの土手に並べて撃ち始めました。距離は20mくらい。

当たります。面白いくらいに当たります。けっこう風も強くビュービューと吹き付けているのですが、弾が風にながされることもなく(当たり前)、狙った場所にダイレクトに飛んでいきます。これがエアガンでBB弾を撃ってるんだったら、風の向きによって流される量や、距離によるドロップなどを考えて着弾補正しなきゃならないところですが、そんなの必要ありません。サイトを合わせてトリガーを引けば、サイトが合っていた場所が間髪を入れずに吹っ飛びます。このダイレクト感はたまりません。自分と、狙った場所との間に介在するものを感じさせず、手が届かない遠くの場所に対して直接「力」を行使できるこの快感。これこそが射撃の面白さってやつでしょう。

ふと気が付くと、買ってきた缶は全てはじけ飛んでしまいました。しかし、横を見るとまだたくさんの缶が余っています。みな、何故撃たないの?と思いつつ、他人のターゲットを勝手に撃つなんてマナー違反をするわけにはいきません。しかたないので、自分の缶のうち上下に分かれて破片と化したものや、お尻をこっちに向けて倒れているものなどをちまちまと狙っていきます。しかしそれも、どんどん缶が細かくなり狙いようがなくなってきます……。

さて、横を見ると、みんなもう缶なんか狙ってません。フルオートでばりばり撃ったり、ダブルタップ、トリプルタップで連射して地面を撃ったり(これは私もやりました。1発ずつ撃てば確実に当たるのに、連射するととんでもないところに平気で飛んでいくんです。難しいです)してます。

「撃たないなら、撃っちゃってもいいよね」

と判断、横に並んでる缶も次々に破片にしていきました。

ここで強く主張しておきたいのですが、結果的に他の人が買ってきた缶はほとんどが私が撃ってしまいましたが私が(彼らの缶を)撃ち始めた時には彼らはすっかり缶を狙うことなど止めていたということです。あとで、「俺らが買ってきた缶、ぜんぶお前に撃たれてしまった」とクレームをつけるのは、勘弁してくださいよう(笑)

池上ヒロシ

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池上ヒロシ

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