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興東電子BPのコッキングレバー軸を改修

どうにもあちこちがしっくりこなくて苦労させられる興東電子BPですが、もっとも頻繁に操作するコッキングレバーについても「なんとかならんかなー」って思う箇所はあります。まずはレバーそのもののデザイン、そしてレバーの軸となる本体との接続部分の作りの2つです。

レバーのデザインについては後々考えるとして、まずは急ぎでの対策が必要になってしまったのが軸部分です。回転するパーツの軸部分をネジで固定する、それ自体はそれほど珍しいやり方ではありません(ミニ四駆なんかだとそういう構成のパーツだらけですね)。もちろん、ネジでぎゅうぎゅうにレバーを本体に固定してしまっては操作できなくなりますから、特殊な形状のネジを使ったり、何かしらのスペーサーなりカラーなりを間に入れることで、固定されるネジが回転するレバーの動きに干渉しないように工夫する必要があります。

最初のころに作られた(と思われる)BPでは、ネジとレバーの間にプラスチック製のスペーサーが挟んであるだけでした。ネジを締め付けるとスペーサーごとレバーを本体に向けて締め付ける形になりますが、柔らかいプラスチックが間に入ってるので、適度な強さでネジを締めればレバーはそれなりにスムーズに動かせる、というものです。

現行の製品だと、スチール製の鍔付きカラーをネジに被せることで、ネジをレバーの幅以上には締め付けることができないようにしてレバーの動きに余裕をもたせる形になっています。この方がずっとスマートなやり方ではありますが、この鍔付きカラーというのが、すごく小さい! 射場の貸出用BPなんかだと、自分で持ってきたグリップに交換するという人がそれなりに多いのですが、その際にポロッとネジが抜けてカラーごとどこかに落ちてしまって、そのまま失われてしまうという事故が起きがちです。

けっこう特殊な形状をしているので汎用パーツで代替することができません。旋盤使ってアルミを削り出して同形状のものを作って代替してみましたが、けっこうな負荷がかかる場所(お客さんの中には、渾身の力をこめてレバーを引く方がけっこういます)ということもあって、アルミだと一週間かそこらで変形して破断してしまい、役立たずになってしまいました。

これが、現行BPのレバー軸に入ってる鍔付きカラーです。スチール製で、細くなった部分の筒の厚みは0.2mm程度しかない、なかなかの高精度パーツです。

注文すれば送ってはくれるとのことですが(値段もそんなに高くないです)、とにかく時間がかかる!ということでなんとかならんかなーって思ってたんですが、図面を書いてみると、あれ、これって鍔付きカラーである必然性ってなくね? ただのパイプでもちゃんとスペーサーとしての役割果たしてくれるんじゃね? ってことに気づきました。

ミスミで調べてみたところ、外径4mm/内径3mm/長2.5mmの規格品が普通に販売されてます。巻パイプならステンレス製でも1個4円と格安です(ある程度はまとめて買う必要あり)。これで行けるじゃんってことで10個ばかり買ってみました。

左が純正の鍔付きカラー、右がミスミで調達した内径3mm/外径4mm/長2.5mmのステン巻パイプ(スペーサー)です。

コッキングレバーの軸穴径はほぼ4mmジャストなので、このままだとスペーサーが軸穴に入りません。なので4.2mmのドリルを使って軸穴を少しだけ拡張します。しかしなんで4.2mmなんてマイナーな規格のドリルが部屋に転がっていたんだろう? 多分、何かに使う用事があって一本だけ購入したんだと思うんだけれど記憶にない……。

純正(左・中央)と、ステンパイプに置き換えたもの(右)との比較です。難しい形状のパーツをわざわざ削り出しで作るまでもなく、「これでいいじゃん?」ってやつです。

プラスチックスペーサが組み込まれてる旧型のBPと、鍔付きカラーが失われてしまってレバーの動きがやたらと渋くなっていたBPのレバー軸にステンパイプを実際に組み込んで操作してみたところ、純正よりもむしろ動きがスムーズで精度も高めな感触があります。大成功でした!

池上ヒロシ

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池上ヒロシ