射撃のコツ

続・はじみつ(5)~グリップを握る角度

投稿日:2011年9月11日 更新日:

銃を握るときは、真っ直ぐ後ろから握るのが基本だけれど、年をとって首が横を向かなくなってくるなどの理由でスタンスをインラインスタンスからオープンスタンスに変えていったりすると、それにともない銃を握る角度が自然に変わってくる。スタンスはオープンスタンスにしたのに銃を握る角度・位置をそのままにしていると、照準時に手首が緊張することになり着弾の乱れにつながりやすい。

インラインスタンスでは、肩は銃のほぼ真後ろにあるため、そのまま銃を握れば自然と「真後ろから握る」形になる。しかしオープンスタンスに変えると肩の位置が右側に移動するため、銃を右後方から握る形になる。角度の変化はわずかなものだが、微妙なグリップの握った感覚は変化してしまう。

高級な競技用ピストルの中には、そういった変化に合わせてグリップの角度を微調整できる機能を持っているものがあるが、APS-3を始めとした日本のエアソフトガンではそういった機能を持っているものはない(実銃の競技用ピストルでもグリップ角度の微調節機能を持たないものも多い)。ならばどうやって調節するかというと、グリップを削ったりパテを盛ったりして調節することになる。でなければ、新しい握り方に慣れるかだ。

「グリップは真後ろから握る」のは基本だが、オープンスタンスにした場合はわずかに右後方から握る形にならざるを得ない、ということはとりあえず知識として頭に入れておくといいだろう。


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