Categories: トイガン射撃

第15回 亀有ピストル練習会 結果

久々に開催されるJASG公式の直前練習会、のつもりだったのですが緊急事態宣言によって公式は中止、他にもいろんなものが閉鎖になったり休止になったりしてしまいましたが、とりあえず葛飾区の区民センターは閉鎖になったり予約が強制キャンセルになったりはしていないということで、4月末の亀有ピストル練習会は予定通り開催しました。

今回の亀有ピストル練習会では初の試みとして、「午前はブルズアイ、午後はプレートの練習時間」という形で明確に分けてみました。これまでの練習会でも、いつでも好きなときにターゲットを1m後退させてプレート練習用に組み替えてもOKということでやっていましたが、それだと周囲がみんなブルズアイ練習してるとなるとやっぱりちょっとやりづらいところがありましたので、強制的に「はい、今からみんなでプレートの練習時間です」と切り替えてみるというのはどうだろうか、と試してみたわけです。どんな感じだったかは後ほど。

状況が状況ですので直前のキャンセルも何人かいらっしゃいましたが、こりゃもう仕方がないことですので該当者の皆さんもお気になさらずに。極端な話、私が前日とか当日の朝に突然高熱が出て「こりゃヤバイ」みたいな状態になってしまったら、直前で何人もの方に迷惑かけることになっても中止にせざるを得ないわけで、そんなことにならないことを祈りはしますが「それも、あり得る事態の一つ」という前提で開催している(またそうなったとしても致命的な損害があるわけでもない)イベントです。なので、体調とか急な用事とかその他のやむを得ない事情があれば、遠慮なくドタキャンしちゃってください。


それでは、まずは午前に行った「ひたすらブルズアイ」の結果です(赤色は規定より多く撃ってしまった回で、青色は少なく撃った回です)。初参加のMAKOTOさん、APS-3も今回レンタルで撃つのが初めて(?)とのことです。練習会を開始できたのがだいたい10:00頃、ひたすらブルズアイを開始したのがだいたい11:30頃なので、練習できた時間がちょっと少なく、まだエアガンに慣れてない状態でいきなりの60発競技をさせることになってしまいましたが、いやいやなかなか堂々たるスコアです。

他には、前半はこれはもう射撃の真髄かなにかに開眼したのではと思えるほどのハイスコアだったのに、最終シリーズで帳尻をあわせてしまっている方が一人。1~2シリーズで良い点が出てた頃から、「最初だけですよ~後半に行けば失速しますよ~」って周囲に言い続けてたのが気になってましたが、そのとおりになってしまいました。これは予想していたのがそのとおりになったというよりは、自分でそう発言したその言葉が自分自身に作用してそのとおりになるように身体が動いた、というのが正しいかもしれません。マグレでほぼ満射とか撃てるわけないですから、本当の実力はそこらへんにあるハズだと思うのですが、自分で自分自身の「ちょうどよいスコア」を530点くらいだと評価してしまっていると、そこから外れそうになったときに「自分にとってちょうどよい、撃ってて心地よいスコア」に戻そうという無意識の作用が働いてしまうものです。

「調子はどう?」って聞かれたときに、ネガティブなこと言うのではなく「絶好調ですよ! 見ててください今日は自己ベスト更新しますよ!」くらいのことを言えるようにする、たとえ最初は口だけで結果は伴わなくても、それを繰り返していくことによって「今日の自分は、昨日の自分よりもっと上手くなってる」と心から信じている状態が普通のものになる、つまりメンタルが鍛えられていきます。メンタルはフィジカルと同じで、ちょっとキツいかなってくらいの負荷をかけることで少しずつ鍛えられていくものです。いろいろ難しい理論は置いといて、まずはこれから始めましょう。「今日は絶好調ですよ!」


そして午後からは初の試みであるプレート練習会に突入、最後の仕上げとして「ひたすらプレート」を行いました。APSカップ・プレート競技の公式ターゲットのサイズに合わせ、下の段に大きなプレート大に印刷したペーパーターゲットを配置し、公式から録音した音声に従って15発を撃つ。次に中段(と同じ高さ)に小プレートのペーパーターゲットを配置して15発、最後に上段・小プレートを15発の合計45発です。

プレート練習タイムは、予想以上にキツかったです。「ちょっとキツいかなってくらいの負荷」どころの騒ぎじゃなく、「ヤバい、これは身体がヤバい」って悲鳴を上げたくなるくらいの大変さでした。たかが腕を上げ下げするだけと思いきやとんでもない話で、下げた銃を安定した軌道・スピードで上げて照準状態で止めるためには、腕の土台となる上半身・下半身がしっかりと安定して固定されている必要があり、そのためには腰回りとか脇腹とか背中とかに非常に大きな負荷がかかるんですね。ミッチリ練習した後に椅子に座ると、「あ、ヤバい、もう立ち上がれないかもしれない」って思ってしまうくらいでした。

これも何十発も続けて練習したことで初めて知ることができました。たかが15発を撃ってそれで終わりになる普通のプレート練習じゃわからないことだと思います。「ひたすらブルズアイ」もそうですが、やはり強制的にでも時間を区切ってまとめて練習することで初めて見えてくる課題とか上達へのいとぐちってもんはあるように思えます。

APSカップ本戦でのプレート競技は、だいたい目標スコアのことを考えると「2枚残しが最低ライン」って感じになると思います。ということは45発だと39点が自分が許せる最低ラインってことになりますが……結果を見ると遠く及ばないのが実情です。15発分の弾痕が付いたペーパーターゲットを見ると、思った以上にバラバラです。プレートの楕円形の中心にピシッと集まってるなんてことはなく、紙全体にまんべんなく散らばってるか、あるいはある特定の方向にズレるものがやたらと多かったりとか。これじゃあ、今までプレートで良いスコア(2枚残しとか満射とか)が出てたときも、上手く撃てて確実にプレートを倒せてたわけじゃなく、まんべんなく散らばってる弾着がたまたまうまい具合にプレートをかすめて倒してくれてただけ、ということが一目瞭然です。なんということでしょう。

プレート練習は予想以上に体力が必要になるということと、自分のプレートでの射撃技術は行き詰まるとかそういうレベルにすらなく課題だらけである、言い換えれば伸びしろしかない状態だってことを、これでもかと思い知らされました。また、時間を区切ってまとめて練習することでグングンと上手くなっていくという実感も持てました。撤収まで参加していただけた方のお一人は、「ひたすらプレート」では「たまに当たる」くらいだったのが、最後の方は「たまには外れる」くらいまで、そりゃもう劇的ビフォーアフターになっていました。このプレート練習タイムは、今後も(少し時間配分を少なめにするとかした上で)恒例のものにしていきたいと思います。

さて、次回の亀有ピストル練習会は5月22日、北集い交流館にて開催します。予定通りならば緊急事態宣言も解除されているはず(相手が得体のしれないウイルスですからどう変わってくるかわかりませんが)。エントリーページ等も後ほど公開しますので、感染防止対策にご留意の上、ぜひご参加ください。ビルの中の奥まった場所にある地区センターと違い、窓を開けて換気しほうだいな一軒家ですので、感染リスクもいくぶんかは低いんじゃないかと思います。


池上ヒロシ

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池上ヒロシ