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第55回 全日本模型ホビーショー 東京マルイの新製品(5)

投稿日:2015年9月28日 更新日:

1マガジン30発を1秒で撃ち尽くすモンスター

静岡ホビーショーにて「度肝を抜く新製品」として発表された電動AA12。今回もまだ発売日・価格ともに未定のままではあったが、「M4 MWSの次か、その次くらいには出ます」という話だ。格好良いんだか格好悪いんだか判断に困るスタイルといい、ショットガンという位置付けにありながらグレネードランチャーや超ハイサイクル電動ガンに勝る勢いで濃密な弾幕を張る性能といい、「サバイバルゲームのありかた」を変えてしまいそうな予感までするこの新製品、発売が楽しみでもあり、恐ろしくもあり。
 

marui-aa12-013本シリンダー、3本バレル、ホップもその3本のバレルごとに別々に設定ができるという、「フルオートショットガン」という豪快なプロフィールの割には繊細な機能を持った電動AA12。はたしてサバイバルゲームフィールドではどんな使い方をされることになるのだろうか。
marui-aa12-02AA12といえば、やはりドラムマガジンだよね……ということで、当然のようにこちらも発売予定。別売りで発売時期も価格も未定だが、装弾数は「3000発以上を予定」とのこと。3000発、恐ろしい数ではあるのだけれど、このAA12の性能を持ってすれば1分半もすれば大半を撃ち切ってしまう計算になる。「BB弾のシャワー」どころか、「BB弾の風呂」が出来上がりそうだ。

子供だましというが、子供を騙すのはけっこう難しい

静岡ホビーショーで、もう一つの「度肝を抜かれた」新製品がコレ、「特急ガン」だ。高速鉄道の先頭車両っぽい形をしたオモチャを変形させると、銀ダンエアガンみたいにトリガーの力を使ってバネを圧縮して弾を発射するエアガンになるというもの。今回は静岡よりさらにブースを広げて、いよいよ発売直前といった雰囲気だった。

発射する弾はBB弾ではなくゴム製の柔らかいものなのであたっても痛くないとか、「車両」の色も各色取り揃えられていて選べるとか、いろいろ考えてはいるのだろうけれど……。肝心の「銃」に変形させたときのカッコ良さがこれっぽっちも感じられないし、電車形態の時も特定の実在車両を再現したものではなく、どこの何ともしれない、簡単にいうと「よくわからない」形をしている点も、子供はこれで納得するのかどうか……?

アイデアというか方向性は面白いとは思うけれど、もうちょっとやりようがあったんじゃないか、と外野としては思ってしまうのだが……。これは子供に受け入れられるのだろうか?
 

marui-tokyu-00真っ黒な銃が並ぶ新製品発表ブースの裏側に、全く雰囲気が違う世界が広がっていた。イラストで「特急ガン」を撃っている子供が、お約束のゴーグルを着用していないのは、撃つのが柔らかいゴム製の弾だからゴーグル無しでもOKってことなのだろうか。
marui-tokyu-01色は5色。ブリスターパックに入って玩具売場で売られることになるようだ。
marui-tokyu-02特急形態(左上)とガン形態(右下)。正直、どちらの形態もそれほどカッコ良いとは言いづらい……。特急形態の時には金属製の車輪が付いているので床をシャーッと走らせて遊ぶことはできるのだが、前側にある車輪と後部にある車輪の幅、専門用語だと「軌間」が異なっている(鉄道車両としてはありえないことだよね……?)という、けっこう致命的な問題もあったりする。

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