APS-3・インプレッション(6)

もう一つ、不満というか不安なことがある。銃身下に伸びているシリンダーを指で軽くたたくと、音叉のように「ブーン」と振動するのだ。発射時の振動は従来のエアーコッキングに比べれば皆無に等しいが、それでもバルブを叩くことによる振動は存在する。その振動を減衰するどころか、これでは増幅させてしまい、銃身内を直進するBB弾に悪影響を及ぼすのではないか……? これはまだ確証が持てないのだが、競技銃のセオリーからすれば、「叩いたら振動が残る」ような部品が銃に取り付けられているというのはタブーであることには違いない。なんとかこの振動を無くす、あるいは押さえつけるような方法はないだろうか。もし、シリンダー部分の振動を無くすことを目的とするパーツを早々に発売するようなパーツメーカーがあったら、素直に「凄い」と思うべきだろう。

長々と書いてきたが、結論から言えばAPS-3は「買い」であると言っていい。ポンプ式(メーカー言うところのコンプレスト・エアー)の競技銃が所持許可を必要とせずに持って撃てるということ、そしてその値段が3万円かそこらという(実銃の競技ピストルに比べれば)破格値といっていい安さで手に入ることは、十分にニュースである。

APSカップ用として購入するAPSシューター以外にも、エアピストル競技の練習を自宅で行いたいという人、実銃の所持が理由があって出来ないがエアピストルには興味があるという人などにもおすすめできる。なにより、「狙って、撃って、そしたら狙ったところにちゃんと弾が当たる」という快感を、楽しさを味わって欲しい、そのための手軽な第一歩としてこの製品は大きな役割を果たすのではないか、いや果たして欲しいと願いたい。

「APS-3・インプレッション(6)」への3件のフィードバック

  1. しっぽ。さん、こんにちわ。
    正直に言って玩具には興味が無かったのですが、一連の記事を見て、ちょっと見に行ってみようかという気になりました。マルゼン以外のメーカーからも出るようですね。出揃ってから考えるかなあ。

  2. 記事中にも書きましたがAPS-3はAP撃ちの自宅練習にも十分使えます。実際、射撃場まで出掛けずに弾を出す練習が出来るというのは実に快適なものです。
    他社のAPS競技銃ですが、既に発売されているハドソンのものは競技銃として以前に銃としての出来がよろしくないのでおすすめはできません。ハドソンは良いメーカーなんですが、なんでこんなものを作ってしまったのか不思議でなりません。
    KSCは開発担当者のAP射撃に対する知識量と理解量がハンパでないので、おそらく相当「使える」ものが出来上がってくると期待できますが、発売がいつになるかはまだ分からない状態です(3月ごろを予定とはなっていましたが)。価格もAPS-3よりは高くなると思われます。

  3. すばらしい内容のレポートお疲れ様です。
    私もKSCの競技銃が気になっています。
    しっぽさんは開発担当の方とお話されたことがあるんですか?
    私も早く内容の詳細を聞きたいものですから。
    どんな方だったんでしょうか?

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