
2020年最初の「ひたすらブルズアイ」が、先週の土曜日18日に新宿MMSのワイドレンジにて開催されました。
参加人数は(私を入れて)3人と小規模でしたが、それだけに時間をかけてじっくりと撃ち込むことができました。参加されたかたにはけっこう有意義なマッチになったのではないかと思います。
KSCのGP100を使われているミナさん。先日、他のレンジにてサイト調整してバッチリ5mで真ん中に当たるようになったはずの銃で試射をしているのですが、どうにも上に当たるという症状に悩まされています。第1シリーズの5点というのも、得点の範囲外になるターゲットペーパーの上のところに弾着が集まっているという困った症状です。
競技中でもサイト調整はしても構わないということを伝え、DOWNの方向に10クリックほど回して撃ってみたところ、こんどはさらに上、ターゲットペーパーどころかそれを上から照らしているライティングユニットにヒット! 2発目も同じ場所にヒット! どんどんライティングユニットが破壊されていきます!(笑)
これはいくらなんでもおかしいということで射撃中止、銃のサイトを改めて確認してみると、リアサイトを手で上に持ち上げると、その持ち上がったままの場所で止まってしまうことがわかりました。正しい状況であれば、リアサイトに対して上方向の力を入れれば確かにリアサイトは持ち上がるものの、手を離せばバネの力で下降し、一定の位置(サイト調整ノブとつながった内部のピースに当たる場所)で止まるはず。なのに上がったままで止まってしまっている、これが「サイトをDOWNの方向に回したのにすごい高いところに当たってしまう」という現象の原因だったようです。
軸部分になにかが挟まったのか、サイトを下降させる方向に力を加えているバネに不具合があるのか、外から見る範囲では原因は不明ですが、とりあえず現状で撃ち続ける方法として、「1発ごとに、指でサイトを止まる場所まで押し下げてから撃つ」という方法を提案します。そうすれば、調整した位置でサイトが止まった状態で撃つことが可能だからです。
3シリーズ目の結果を受けて調整した4・5シリーズ目では「高得点」と言っても全く問題のない好成績です。このくらいの腕はお持ちの方なんですが、「銃のサイトがどうにも信用ならない」というのは精神的にも相当なハードルになってることでしょう。「銃は完璧な状態にあるから、自分はサイトとトリガーに全力で集中」という割り切りができるほどに銃を信頼できるようになれば、きっとさらにスコアは上がってくると思います。
ミナさんによると、「他にも調子が悪い箇所があるので山梨に修理にだしてみるつもり」とのことでした。銃を完璧な状態にして、杞憂なく存分に射撃を楽しんでもらいたいと思います。
さて、リアサイトの動きに不具合があってサイト調整がうまくできなくなるトラブルというのは、実のところ競技用ピストルではけっこうよくある話です。グリップの角度調整をしたらリアサイト下部がグリップ上面に当たってしまい、いくらDOWNの方向にダイヤルを回してもサイトが下がらず調整ができない状態になる、というのは「エアピストルあるある話」といってもいいくらいによく聞く事例だったりします。日々の練習や競技開始前に、リアサイトが正しい状態になっているかどうかを確認することを習慣づけているピストル撃ちは多いんじゃないかと思います。
木田先生によるピストル講習会でも、こんな話がありました。「スポーツに必要なのは心技体だというが、射撃にはさらに道具の良し悪しも重要な要素になってくる。だから自分の使う道具をよく知り、完璧な状態に保つことは射撃競技者として大事なことだ。APSシューターは(実銃のピストル競技者と比べて)自分の使う銃を改造したり分解メンテナンスしたりと手を加えることが多いように見えるが、それは良いことだ」
よく言われる、「銃をあれこれいじってる暇があったら練習しろ、一発でも多く撃て」みたいなのとは真逆といっていい言葉です。競技射撃やってる人の中には、銃は「よくわからない道具」でしかなく、どういう仕組みで動いているのかには全く興味がないため知識もなく、トラブルが起きたときには何が原因なのか全く見当もつかないという方もいます。話をしていると、銃の仕組みについて学ぼうとしたり、メンテナンスを自分でやろうとしたりすることは「悪いことだ」「競技者として手を出してはいけない領域だ」みたいに固く信じてるんじゃないかと思われるフシがあったりします。「銃をいじってる暇があったら……」という指導を受け続けた結果、そういう心構えになってしまったのかもしれません。
けれど、仕組みを知ることは大事です。自分の銃を、自分でである程度いじれるようになることのメリットは大きいものがあります。トラブルへの対応力もつきますし、それは心の余裕に繋がりメンタルにもプラスになります。なにより、あれこれと試して成果が出たり出なかったりする過程は、楽しくて面白いものです。それもまた射撃の面白さの一つじゃないかなと思います。
さて次回の「ひたすらブルズアイ」は、2月15日の土曜日に新宿MMSにて開催です。スペシャルな賞品(参加賞)があるかどうかは現時点では未定ですが、直前あたりに発表しますのでお楽しみに!






この度は大変お騒がせしました。
(梱包がまだで送ってなかったので)KSCの初期不良対応がどの辺なのが不明だったのでとりあえず問題のサイトのみ分解してみました。
バネで戻す原理で何故戻ってこなかったか
これは見た結果ある意味、当たり前という感じでした。
サイトのベース側とサイトの内側が削れていてかなりの摩擦が発生していました。
更にはクリックが異様に硬い理由もオイルがもともと塗られていなかったからでした。
この結果を踏まえて送ってみます。
(追記)改めましてこの度は申し訳ありませんでした。
いえいえ、お気になさらず。射撃会(シューティングマッチ)ってのはそこらへんも含めてのものです。
動かなきゃならない部分が寸法的にギリギリすぎて、擦れてしまってスムースに動かないというのは、これはちょっと困りものですね……。左右にガタが生じるのを嫌がってサイズの許容誤差を追い込みすぎてしまったのでしょうか。だとしたら特定個体だけに出る問題じゃなく、同じ症状に悩まされてたり解決に苦労してたりする人は他にもいるかもしれません。
はじめまして、
KSCのサイトは嵌め合わせが硬いため、動が悪くなっていると思います。サイトを分解して、スムーズに動くか確認して下さい。動きを悪くしている箇所見つけて調整して下さい。
コメントありがとうございます
精度高めに作ってあるのは競技銃としてはありがたいことですが、スムーズに動くようにするためにユーザー自身での調整が必要というのは、一般的なエアガンのユーザー層からするとなかなかにハードルが高いですね……。「精度は高いが、使いこなすのが難しい銃」というような切り口できちんと使い方や調整方法を解説してくれるところがあったら需要が高いかも?
リアサイトはコの字の部品をピンで固定し、ピンを軸にしてサイトを上下する構造です。
この部品と本体の嵌め合わせが硬いため、リアサイトが上手く動かない状態になっていると思います。
先ずは、グリップを外しピンポンチでコの字の部品のピンを抜いて下さい。
このピン抜くとリアサイトが外れます。
リアサイトを外す時に抵抗があると思います。この抵抗が無くなるように、コの字の部品か、本体をヤスリで削って調整して下さい。